「家族」と「食べる」を考える

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現在、日本で働く外国人労働者は約146万人*。この5年で約2倍に増えました。すかいらーくグループでも外国人クルーを積極的に雇用しており、みなさんもお店で外国人スタッフに会った方も多いのでは? ?

タベル編集部では、すかいらーくグループで働く外国人クルーにインタビュー。素顔や日本で働くことへの思いをお伝えします。

今回は日本滞在歴3年、ジョナサン西新宿店で活躍するネパール国籍のグルン・サビナさん(21)に日本で働いて良かったことやネパールとの違い、気になる暮らしぶりや趣味なども聞いてみました!
*「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在) 厚生労働省

料理好きのサビナさん。ジョナサンの仕事は「全部楽しい!」

――今日はよろしくお願いします。日本語がとてもお上手ですね!

ありがとうございます! 今は日本語学校に週5日で通っているんです。私のような外国人労働者や、留学生の通う学校ですね。

――サビナさんはなぜ日本に?

もともと家族が日本でネパール料理店をやっていて、日本にはネパールよりたくさんの働き口があるのを聞いていました。それで私も、将来に役立つような経験を積んでみたいと思ったんです。

――すぐにジョナサンで働き始めたんですか?

いえ、最初の2~3カ月くらいはホテルのベッドメイキングの仕事をしていたんですけど......。そのころは日本語も喋れないし、なじみのない仕事だったから大変でしたね。でも、やっぱり外国人だから、新しいバイトもすぐには見つからないし。

そんなとき、私の親戚がジョナサンで働いていて、「このお店ならネパール人やベトナム人などの外国人も多いし、日本の人も理解してくれているから働きやすいよ!」って教えてもらったんです。

――親戚の方の紹介で働くことになったんですね。

実際に外国人クルーはみんな仲良しで、すごく働きやすかったです。それだけじゃなくて、日本人の友達もできました! 日本とネパールの文化の違いによく気づいてくれる女性の方で、少し前にバイトを辞めちゃったんですが、今でも連絡を取り合っています。

――現在はキッチンクルーとして活躍されていますが、仕事中に「楽しい!」と感じる瞬間は?

いろんなメニューを作ることができて、全部楽しいです! 私、料理が大好きで。ネパールの女性は15歳くらいまでに料理を身につけるのが普通だから、ちっちゃいころからよくごはんを作っていたんです。今でも新大久保のスーパーでネパールの食材を買って、料理するのが趣味ですよ。

あと、できる仕事が少しずつ増えていくのも楽しいなって。「学校のあとで疲れていても頑張ろう」って気持ちで働いているから、うまくいくとうれしいし、自信になるんです。

休日は奥多摩でバーベキュー

――日本での生活についても気になります。日本に来て、最初に驚いたのはどんなことですか?

う~ん、いっぱいあるけど......日本はルールが多いかな? たとえば、ゴミの分別はネパールにない仕組みなので、なかなか慣れなかったです。

――確かに、ルールの多さは日本人でも感じます(笑)。

街で人にぶつかったときに「すみません」と謝るのもそう。ネパール人なら、ぶつかられても一人で呆れて「も~!」ってなるだけですから(笑)。でも、争いごとも起こらないし、ネパール人も学ばなきゃいけない文化だと思います。

――お休みの日はどのようにお過ごしですか?

休みの日はずーっと寝ています(笑)。あとは旅行も好きで、北海道や新潟県にも行きました。あっ、最近もネパール人と日本人のグループで、奥多摩でバーベキューをしたんです! ネパールにバーベキューはないから、とっても盛り上がって。

――いいですね! でも、ネパールはヒンドゥー教の方が多いと思いますが、日本で牛肉や豚肉を食べても問題ないのでしょうか。

基本的に食べることはないですね。でも、日本には牛肉や豚肉を使った料理が多いから、それを抜いたら何も食べられなくなってしまう問題もあって......。私もそうですが、日本にいるときだけは食べる、というネパール人もいます。

――なるほど。じゃあ、ジョナサンで好きなメニューも?

私は「野菜たっぷりベジタン麺」が大好物! あとは「トマトとチキンのヘルシー雑穀カレー」も好きで、ネパール人のみんなも美味しい、美味しいって食べていますよ。

日本に来て、自分の力でお金を稼げるようになった

――最後に日本での暮らしを振り返って、良かったと思うところを教えてください。

いっぱいあるけど、一番は自分の力でお金を稼げるようになったことです。ネパールは日本のように働き口が多くありません。自分の稼いだお金で生活したり、遊んだりできるようになったのはすごい変化なんです。今のようにレストランで働いて経験や能力を身に付けるのも、ネパールでは難しいこと。苦労は多いですが、その分成長できているのかなって思っています。

――貴重な経験をされているんですね。将来の夢や目標もあるのでしょうか。

まだ決めていませんが、ネパールに帰って日本での経験を活かしたいです。料理が好きだからレストランで働いたり、お店を開いたりすることもあるかも......。そのためにも、まずは今の職場でもっとたくさんの経験を積みたいです。

取材・文/佐藤宇紘 撮影/タベル編集部

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