「家族」と「食べる」を考える

タベル マガジン

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家族と食についての情報をたっぷり集めました。

大人が昼間から楽しめるお出かけスポット、どんなところがあるでしょうか。せっかくの休日を家で何となく過ごしたり、近所に買い物したりするだけで潰してしまう人もいるのでは?

そこでおすすめなのがキリンビール横浜工場! スポット名を聞いただけで気分が上がる大人のみなさんも多いのでは? 体験型にこだわった施設には、ビールができるまでの工程を見学できるだけでなく、プロジェクションマッピングなどのユニークな仕掛けも満載。一日学んで遊べる人気スポットなのだ。

なかでも大盛況なのが、自分たちでビールを作れる「ビールづくり体験教室」。毎週土曜日・日曜日と第一水曜日に行われており、いつも予約でいっぱいになるのだとか。今回はそんなビールづくり体験教室に挑戦してみました。最後に工場のできたてビールの試飲も!

テーブルごとにインストラクターがつき、初めてでも安心

ということで、やってきましたキリンビール横浜工場!

出迎えるのはおなじみのキリンビールのロゴマーク。さっそく受付を済ませ、ビールづくりを体験できる実習室へと案内してもらう。

本日ビールづくりを教えてくださるのは青木さん。この日は特別に編集部の5名で参加させてもらったが、通常は1テーブルにつき参加者はペア3組の6名で、テーブルごとにインストラクターがついてくれる。手厚いサポート体制で安心だ。

最初にビールづくりの流れや各種ビールの特徴について、青木さんに説明をしてもらう。

今回つくるのは、芳醇で喉越しまろやかなピルスナービール。つくるビールの種類は、予約時に10種類から選ぶことができる。ピルスナーやコクと喉越しが特徴のボックなど、下面発酵ビールが5種類、ホップの香りが楽しいIPAや濃厚な黒ビールのスタウトなど、上面発酵タイプも5種類がそろう。

いざ、ビールづくりスタート! 自然と生まれる協力プレー

それではお待ちかねのビールづくりスタート。

まずは大きな鍋にお湯を張る。水の分量を間違えないように、目線をピッチャーの高さに合わせて目盛りをチェック。なんだか理科の実験を思い出して懐かしい!

こちらが今回のビールの原料になるピルスナー麦芽。挽きたての芳醇な香りもさることながら、青木さんの「これ全部、鍋に入れます」という一言に一同びっくり。約16リットルのビールを作るのに対して麦芽は4500グラム。こんなに使うの?

麦芽をたっぷり鍋に入れると、もはや水面にすき間は見えない。ここからは時間や温度を測りながら鍋を煮込み、麦芽のデンプンを糖化させていく。その間、鍋の底が焦げつかないように木ベラを使ってかき混ぜるのが参加者の役目だ。

木ベラをかき混ぜようとした女性陣から「重い!」という悲鳴が。麦芽で満たされた大量のお湯は、ちょっとの力ではビクともしない。「時間とともに混ぜやすくなるので頑張ってください!」と青木さん。気を抜くと焦がしそう(笑)。

何でも、このかき混ぜ方ひとつでビールの味が変わってくるのだとか。おいしいビールを飲みたい大人たちは普段の仕事以上に真剣そのもの。市販品とはまた違う唯一無二の一杯を楽しめるのも体験教室の醍醐味と言えそうだ。

リレーのように選手交代しながら、和気あいあいと鍋をかき混ぜていく。ひとつのゴールに向かって共同作業するうちに、自然とコミュニケーションが生まれるから不思議だ。初対面の参加者同士でも同様らしく、特に女性同士はあっという間に打ち解けるとか。ビールはここでも人と人とを近づけてくれるのだから本当に不思議な力がある。

混ぜている間も楽しい。ビールのトリビアから麦芽の試食まで

ここから1時間ほど鍋をかき混ぜるが、退屈することはない。時にユーモアを交えながら、青木さんがビールの豆知識を教えてくれるのだ。

たとえば「ビールは自然からの贈り物で、水も重要な原料」だと青木さん。キリンビール横浜工場では豊かな水源の相模湖水系の水を使っているのだとか。何気なく手に取っていたビールにいろいろな逸話があって、感心しきり。

時間の経過を見ながら、その都度麦汁をお味見。最初は甘さ控えめで、口の中に麦芽のざらつきも残っていたが、煮込むほどに甘さととろみが増していく。

麦汁の水滴を糖度計で測ってみると、野菜ほどだった糖度はやがてフルーツに匹敵するほどに。こうして味わいを育てていくのか。

さらには麦芽そのもののお味見タイムも。そもそも麦芽って何かみなさんはご存知ですか? 実は発芽した大麦を乾燥させて根を取ったもの。この乾燥の方法を変えることで、多岐にわたる麦芽を作っている。

今回の原料であるピルスナー麦芽は、ほんのり甘くてクセもない。一方で、より高熱で乾燥させたクリスタル麦芽は石のように硬くて苦い。黒ビールの原料になるブラック麦芽は、名前の通り炭っぽくコーヒーを思わせるビターな味わいだ。ビールの味や色合いは、これらを配合する量や組み合わせで変わるという。

「カカオみたい」「こんなおせんべい、食べたことあるかも!」など、口々に感想を伝え合う一同。

楽しかった体験を終えて、一番搾り麦汁で乾杯!

無事に糖化できたら、本日の作業も終盤戦。専用の装置に麦汁を入れてろ過していく。

麦汁を注ぐ人と漏斗(ろうと)を支える人の協力プレー。液体は熱くなっているため、注ぐ人は水滴を跳ねさせたりしないように注意する。

こうして最初に搾り出されるのが、そう、おなじみの「一番搾り麦汁」だ。

この後はホップの投入やさらなる煮沸など、もう少し工程が続いていく。必要な麦芽の量や温度管理の大切さ、豆知識、煮沸だけで甘くなることなど、普段飲んでいるときには考えもしなかった新鮮な気づきの連続だった。

みんなで労い合いながら、出来上がった麦汁をコップに注いで乾杯!

さらに甘さが増している! 完成品のビールではないが、作業後の一杯が格別なのは変わらない。ひと仕事した体に、自分たちで作った麦汁の甘みがよく染みる。

なお、完成したビールを受け取れるのは6週間後。これからじっくりと熟成させて瓶詰めし、自宅まで配送される。どんな味わいになっているのか想像したり、どうやって飲もうかとおつまみを吟味したりする時間もまた一興だ。

樽生ビールのご試飲も! 見どころ満載の工場見学

キリンビール横浜工場と言えば、無料でここまで充実しているの?と評判の体験型の工場見学ツアーも気になるところ。せっかくなので、施設の一部をのぞかせていただくことに。

目玉の一つである巨大な仕込み釜。圧倒的な存在感の釜の表面に、ツアー中はプロジェクションマッピングも浮かび上がる。

実際に麦芽やホップを手にとって、試食や香りを楽しめるコーナーも。さらにはビールの出荷までのライン工程など、完成までのさまざまなストーリーを間近で体感できる。

一番搾りの試飲コーナーでは、無料ツアーにもかかわらずフレッシュな樽生ビールを1人3杯までいただける。お子様向けのファミリーツアーも人気だそうで、試飲コーナーにはソフトドリンクも用意されていた。

そしてビールづくり体験教室の参加者も体験後にこちらで試飲ができる。これを待ってた!

気づきが楽しく、仲間のコミュニケーションも深めてくれた今回の体験教室。一本のビールの裏側にある繊細な工夫を知ることで、お店に陳列されたいつもの缶ビールも一段と美味しそうに見えてくるから不思議なもの。特にビール好きのご夫婦や友人同士なら、大満足の時間を過ごせるだろう。

ちなみに、キリンビールの「一番搾り」は、すかいらーくグループのバーミヤンと夢庵でも提供されていて、特にバーミヤンではドリンクバイキングよりも注文が多いほど。両店で一番搾りと一緒に楽しまれているメニューを見てみると。

一番搾り(生)と一緒に売れているメニューランキング

バーミヤン
1位 本格焼餃子(6コ) ¥239
2位 W焼餃子(12コ) ¥449
3位 バーミヤンラーメン ¥499
夢庵
1位 いかげそ唐揚げ マヨネーズ添え ¥399
2位 海老天二八せいろそば ¥899
3位 泉州水茄子の浅漬け(期間限定) ¥599

*価格はいずれも税抜
*おつまみ2品で500円(税抜)のメニューを除く
*商品名・価格は2019年7月7日のものです。

餃子やいかげそ唐揚げとビールの相性はもはや説明不要。ビールで何かつまみたい!という日や、ちょい飲みのお店をお探しのときに立ち寄ってみてはいかが?

取材・文/佐藤宇紘 撮影/須賀翔平

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