「家族」と「食べる」を考える

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もうすぐ10連休。みなさんはどんな風に過ごしますか? どこかへ出かけたいけどまだ予定が......という方も多いですよね。そんなみなさんに、都内在住ライターが気軽な日帰り旅をご提案! 行ってきたのは、神奈川県三浦半島の最南端に位置する、三崎・城ヶ島エリアです。5月から観光シーズンを迎える同地域は、絶景あり、まぐろ珍味あり、海中散策あり。さらには、お土産にぴったりの伝統技術もあり。ファミリーでも大人だけでも、1日たっぷり冒険できちゃいますよ。

品川駅から1時間と少し。京浜急行の三崎口駅が観光の入り口

三崎港と城ヶ島は、いずれも京浜急行の三崎口駅が最寄り駅。自家用車はもちろん、レンタサイクルや京浜急行バスで巡る人も多いようです。

8時半ごろ三崎口駅につき、まず向かったのはガスト三浦店。場所は、城ヶ島・三崎港と駅を繋ぐ、京浜急行バス三崎警察署前バス停のすぐそば。営業は、朝6時から深夜2時まで。観光客向け飲食店が閉まっている時間も開いているので、朝食をとりながら1日のプランを予習したり、観光後に休憩したりと役立てて。

これから城ヶ島をたっぷり歩く予定なので、筆者はここで軽く朝食を。モーニングメニューの「スクランブルエッグ&ベーコンソーセージセット」でエネルギーチャージして、いざ出発です!

360度の雄大な自然、磯遊び、灯台。「県立城ケ島公園」を大冒険

さて、本日最初の観光スポットとしてご紹介するのが、三浦半島の最南端に位置する城ヶ島。周囲約4キロメートルのこの島には、三浦半島から城ヶ島大橋で渡れます。島の魅力はなんといっても、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星に選ばれた大自然!

島内ではさまざまなアクティビティが体験可能ですが、なかでも注目して欲しいのが、島の東半分ほどを占める「県立城ケ島公園」。園内は主な歩道が舗装されており、ベンチも多数。体力に自信のない方や小さな子どもでも、絶景を楽しめるのがポイントです。

園内に入って最初に驚くのが、北側に傾いて生える木々の姿。常に海風にさらされているため、このように成長するとか。自然のエネルギーと生命の力強さを感じます。

園内を進むと2つの展望台があります。ここでは、広い空と水平線、波や風の音、潮の香り......と、全身で360度の大パノラマを堪能! 天気がよい日には、富士山を臨むことができますよ。

また、園内には広場が3つ。元気に走り回る子どもや、散歩するワンちゃんの姿も見られました。筆者は、絶景&海風のなかでの~んびり過ごし、リフレッシュ。お次は、写真の中段右付近にある灯台を目指します。

園内最端にある灯台の名は、「安房埼灯台」。内部に入ることはできないものの、急な石段を降りゴツゴツとした岩場を進み、真下まで近寄ることができます。この岩礁地帯では、灯台との記念撮影&キレイな貝殻探しを満喫。暑い季節には、波打ち際で磯遊びするのも気持ちよさそう~。

公園で遊び、「未舗装路だってまだまだ歩ける!」という方は、公園外のハイキングコースも散策してみて。都内近郊にこんなアドベンチャーな場所があったなんて!と、感動すること請け合い。

「馬の背洞門」もまた、ハイキングコースで見逃せないスポット。この形状は、巨大な岩が長年の波の浸食で削られてできたもの。岩をも砕く波のパワー、おそるべし......。この近辺では、磯遊びや海釣りをすることも可能です。

ハイキングコースの最端には、「城ヶ島灯台」がありました。先ほどの「安房埼灯台」が城ヶ島の東の端、コチラが西の端にある灯台です。初代は、明治3年に建てられ、日本で5番目となる洋風灯台だったそう。現在のレトロな建物は大正15年に再建されたものですが、今も変わらず東京湾の入り口を照らし続けています。

ランチはやっぱり、三崎グルメ。刺身+まぐろの珍味を初体験

「城ヶ島灯台」周辺も飲食店・土産物店などが並んでいますが、せっかくなのでランチは全国有数のまぐろの水揚げ量を誇る三崎港で! ということで、再び城ヶ島大橋を渡って三崎港にやってきました。

三崎港での観光は、「三崎港の直産センター うらり」を目印にして動くのが便利です。館内には、マルシェや軽食・喫茶、土産物売り場が。さらに、休憩用のベンチも。また周囲には有名飲食店がずらりと並ぶので、ココに来ればランチに困ることはないハズ。

今回訪問した「まぐろ食堂 七兵衛丸」も、「うらり」から徒歩1分。同店は、「うらり」のマルシェにも店を構える老舗鮮魚店「魚音」が営んでおり、ウリは、目利きが選んだ鮮度抜群の地魚を提供していること!

注文したのは、店のイチオシ「活きイキ刺身定食」(税込1,620円)です。刺身には、まぐろ中トロ・赤身・メカジキのほか、旬の地魚が4種。季節でメニューの変わる小鉢も付いています。この日の旬メニューは、ひらめ・金目鯛・いなだ・あじの刺身と、まぐろの角煮の小鉢でした。

メカジキの刺身って都内ではあまり見かけませんが、これがまぐろに負けないおいしさ。まぐろ&海鮮を食べに三崎まで来る人の気持ち、わかるなぁ~と、改めて納得です。

まぐろの街ならではのメニューもありましたよ。上は「まぐろの珍味3種盛」(648円・税込)で、左から、胃袋の酢味噌あえ、心臓のしぐれ煮、卵の煮付け。まぐろって大きな魚だけれど、卵はたらこのように小粒なんですね。知らなかった......!

店員さんによれば、「はじめてまぐろ珍味を食べるなら、クセのない卵が挑戦しやすい」とのこと。実際に食してみると、確かに卵は臭みがなく、子どもでも楽しめそう! ランチで訪れた際には、定食・丼ものに加え、三崎だからこその珍味にもチャレンジしてはいかがでしょう。

海中観光船「にじいろさかな号」で、魚たちの生活をのぞき見!

食べる魚もいいけれど、自由に海を泳ぎ回る魚たちも眺めたい! その願いを叶えてくれるのが、「うらり」から発着する水中観光船「にじいろさかな号」です。料金は、大人1,200円、子ども600円(ともに税込)。

乗船時間は約40分。まずは、水中観光スポットまで向かいます。船上で景色&潮風を楽しんでいると、10分ほどでスポットに到着。

スポットでは、船の地下へ降りて......

窓をのぞくと、続々と魚たちが! 「群れをなす青黒い魚は、めじなで......」と、船長さんが種類や生態をアナウンスしてくれます。魚たちは普段は海藻の陰にいるのですが、甲板から餌付けをしているため、この船が来ると周りに集まって来るそう。海中を観察した後は、甲板から餌づけ体験もできますよ。

空にはカモメ、水中には無数の魚たち。動物園・水族館とは違う、大自然のなかで見る生き物の姿は、"海の恵み"を感じさせてくれますよね。

港といえば大漁旗! 職人の伝統技術をお土産にどうぞ

さて、朝から色々と巡ってきた日帰り旅も、そろそろ終了。お土産をゲットするなら、大漁旗の染元「三富染物店」をチェックしてみてください。

手軽なお土産として人気を集めているのは、「大漁手ぬぐい」(750円・税込)。写真を含め5種の絵柄がそろいます。同店は「うらり」から徒歩10分以内で着く距離にありますが、「うらり」内の土産物店でも、「ヤマショウ(同店の屋号)」の手ぬぐいとして並んでいましたよ。

より本格的なものが欲しい方には、「ミニ大漁旗」(3,000円・税込)もあります。ミニとはいえ40×60センチあるので、部屋に飾れば存在感大! 鯛・カジキ・くじらの絵柄があり、予約をすれば1時間ほどの色付けの体験(3,500円・税込、完成後の送料込み)もできちゃいます。

今回は特別に、プロによる製作工程を見せていただきました。こんなふうに、白い布地に手作業で下絵を描き、その線上にのりを置いて、のりの枠線内を色付けしていくんです。

色付け後に洗ってのりを落とすと、のりの部分が白く抜け、迫力ある絵柄が完成!

ちなみに、色付け作業中の写真に写っているのは、端午の節句の飾り旗です。ファミリーで訪れた記念に、来年の節句に向け、子どもの名前入りの旗をオーダーするのも素敵。

気軽な日帰り、されど一生ものの思い出になりそうな、三崎・城ヶ島の冒険旅。休日の予定に迷ったら、本記事を思い出してくださいね。

今回のスポットはこちら!

①ガスト三浦店
住所/神奈川県三浦市三崎町小網代57-1
電話/046-880-1045
6:00~2:00、定休日なし
https://store-info.skylark.co.jp/gusto/spot/detail?code=011154&_resl=true

②県立城ケ島公園住所/神奈川県三浦市三崎町城ヶ島
電話/046-881-6640(公園管理事務所)
終日解放/休みなし/入園無料
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/wk7/cnt/f11539/p35617.html

③まぐろ食堂 七兵衛丸
住所/神奈川県三浦市三崎5-5-4
電話/046-882-6669
9:00~17:00(日曜は7:00~17:00)、元日のみ定休
http://www.uooto.com/shop/contents?contents_id=88030

④にじいろさかな号
住所/神奈川県三浦市三崎5-3-1(うらり)
電話/046-881-6721(うらり問い合わせ先)
9:20発~16:00発まで8便(冬季は7便15:10発まで)※チケット販売9:00~/定休日なし
http://www.umigyo.co.jp/enjoy.html

⑤三富染物店
住所/神奈川県三浦市三崎1-10-9
電話/046-881-2791
8:00~20:00/不定休
https://www.m-some.com

※2019年4月22日の情報です。

取材・文/花沢メイ 撮影/須賀翔平

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