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みなさん、ファミレスでスイーツ写真を撮っていますか? もしかして、「ファミレスだとカフェのようにオシャレな写真は撮れないのでは......」と思っていませんか? いえいえ、ファミレスでもSNS映えするスイーツ写真は撮れるんです!
写真映えするカフェに頻繁に行くのは難しくても、ファミレスで工夫して撮影するだけで、今日の投稿ネタが簡単に見つけられます。そこで今回は、食のプロをお招きしてSNS映えするファミレススイーツの撮り方を教わってきました!

スイーツ写真の"3つのコツ"を食のプロに教わろう!

今回、スイーツ写真の撮り方を教えてくれるのは、フードコーディネーターのよしもとこゆきさん。レシピ考案などのお仕事の一環で、素敵なフードフォトを撮影されています。

――よしもとさんも日ごろからカフェやレストランでSNS用の写真を撮りますか?

よしもとさん:はい。特にスイーツはSNSにアップしたくなりますよね。ファミレスも最近は写真映えするスイーツが多いので、よく撮りますよ!

――ファミレスでも、個性的でオシャレな写真は撮れますか?

よしもとさん:何も考えないで撮ると「ファミレス感」の強い写真になってしまいますが、ちょっとした工夫でカフェで撮ったような写真になりますよ。

――ぜひそのコツを教えてください!

よしもとさん:ファミレスでオシャレなスイーツ写真を撮るコツは、大きく分けて「光」、「アングル」、「加工」の3つです。ガストのスイーツを被写体に実践していきましょう!

<コツ①光>明るくキレイに撮るには「窓側」の席をゲットせよ!

よしもとさん:ひとつめのコツは「光」です。まずはこの「ベイクドチーズケーキ」を撮ってみましょう。このふたつの写真、どちらがおいしそうに見えますか?

――2枚目のほうがおいしそう! 1枚目は暗いし、色もくすんで見えます。

よしもとさん:そうですよね。実はこれ、席を変えただけでその他の撮影条件は変わらないんです。

――席を変えただけで、こんなに見栄えが変わるんですか?

よしもとさん:1枚目くすんで見える写真は、店内の中央にある席で撮りました。2枚目のおいしそうに見える写真は、窓側の席で撮ったんです。窓側の席は、ご覧の通り外からの光が差し込んでいますよね。

よしもとさん:実は室内で使われている蛍光灯は、食べ物の写真をキレイに撮るには向いていない光なんです。どうしても色がくすんで、見たままのおいしそうな感じに写りません。逆に向いているのは「自然光」と呼ばれる外からの光。食べ物を明るく、鮮やかに写せますよ。

――だから、蛍光灯しか届かない中央席と、自然光が降り注ぐ窓側席でこんなに違いが出たんですね。お店が空いているときなどは、ぜひとも窓側の席をゲットしたいですね!

<コツ②アングル>シャッターを切る前に、アングル選びをじっくりと!

よしもとさん:ふたつめのコツは「アングル」です。実はこれがファミレスでSNS映えする写真を撮るうえで、一番大切なことかもしれません。いつも写真を撮るときは、何を考えてアングルを決めていますか?

――うーん、そう言われると、アングルに注意したことがないかも......。自分の目線と同じ角度から撮ることが多いですかね。

よしもとさん:アングルを工夫するだけで、いつもの写真がグッとオシャレになりますよ。ではこちらの「ふんわりロールケーキ」を撮ってみましょう。

よしもとさん:1枚目は自分の目線から撮って、2枚目は真上からフカンで撮っています。

――おお、2枚目のほうがかわいい......! ロールケーキの形やクリームのうずまきも分かりやすいですね。

よしもとさん:料理を撮るときなどは、目線からの角度で写真を撮るとおいしそうな雰囲気がよく伝わります。しかしシンプルな形のスイーツですと、いまいちつまらない写真になりがち。そんなときは、真上から撮るとスイーツのかたちや飾りつけが際立って、かわいく撮れるんです。

――たしかに、1枚目はなんとなくさみしいけれど、2枚目はオシャレな雑誌に出てきそう! おいしそうというより、とにかく「かわいい」です!

よしもとさん:スイーツの撮り方は、「食べ物」というよりも、文具やアクセサリーなどの「小物」を撮る感覚に近いですね。友達と一緒なら、同じスイーツを複数頼んで並べて撮ったりしてもかわいいですね!

――たしかに、同じかたちのものが並んでいるとやたらかわいく感じます......!

よしもとさん:ファミレスの定番スイーツ、パフェを撮る際も角度には気を付けてみてください。ではこちらの「パリッと食感のチョコレートパフェ」を撮ってみましょう。

よしもとさん:1枚目は目線の角度から、2枚目は真正面から平行にカメラを構えて撮りました。

――1枚目もおいしそうですが、2枚目のほうが目を引きますね。

よしもとさん:パフェのように高さのある被写体を撮る際、目線の角度からだとその全体図を収めることができません。パフェのかわいさは、さまざまな食材が層になっている部分。なので、すべての層が見えるように、真正面から撮るのがおすすめです。

――そうか、被写体となるスイーツの「かわいい部分」を見つけてからアングルを決めるのが大切なんですね!

よしもとさん:その通りです! かわいい、おいしそう、と思う撮りたい部分を決めてからアングルを考えるのが大事。では次の「フォンダンショコラ」でも、撮りたい部分を見つけましょう。

よしもとさん:1枚目はそのまま、2枚目はナイフを入れてからグッと寄って撮ってみました。

――ああ~~!! 絶対2枚目! こっちのほうがはるかにおいしそうです。

よしもとさん:さっきは「小物」っぽく、と言いましたが、今回は「料理」っぽいアングルです。フォンダンショコラのおいしそうな部分といえば、とろ~りと溶けだしたガナッシュの部分。この、おいしそうな部分を業界用語で「シズル」と呼ぶのですが、シズルのある被写体の場合は、グッと寄ってシズル感を強調してみましょう!

――2枚目はフォンダンショコラのあたたかさや、食感が伝わってきますね。中身に特徴のあるスイーツの場合は、こんな風に切ってから撮ってあげるといいんですね。

よしもとさん:いきなりカメラを構えてシャッターを切るのではなく、被写体のどの部分をどう写したらかわいく、おいしそうに撮れるかな......とアングルを考えてから撮るクセをつけると、写真が一気に上達しますよ!

<コツ③加工>同じ写真が大変身? 加工は写真の「お化粧」!

――よーし、上手に撮るコツも覚えたし、これでバッチリですね!

よしもとさん:ポイントはあと1つあります~! 「自然光」で、「アングルを工夫」して撮影すれば、ひとまずOK。でもそれだけでは、SNS映えする写真としては未完成です。最後のコツ「加工」も覚えましょう!

――加工ですか......。プロの人は特別なソフトを使って写真を加工するんですよね?

よしもとさん:たしかに仕事では専用のソフトを使いますが、SNSに使う写真は画像加工アプリだけで少し編集して投稿していますよ。こちらの「ストロベリーソースのベリーベリーパンケーキ」を撮影してみましょう。

よしもとさん:雰囲気の違う2枚ですが、もとは同じ写真です。どちらも簡単にできる画像加工アプリで編集しました。

――1枚目は明るく色が鮮やかで、おいしそう! 2枚目はしっとりとした雰囲気で、海外の雑誌のようにオシャレです。画像の編集で、こんなにも違う雰囲気が出せるんですね。やっぱりフィルターを使うんですか?

よしもとさん:Instagramには便利なフィルターも用意されていますが、「フィルター感」が強くて個性がなくなってしまうのがネックです。フィルターではなく「編集」を選んで数値を細かく調整しながら写真を加工すれば、自分の好みの写真に近づけられます。 左の写真は、明るく、キュートな印象に。右側は、海外の雑誌のイメージで、アンダーな印象で加工しています。それぞれ、数値の目安は以下の通り。

<キュート加工>明るさや彩度を上げ、あざやかな画面に仕上げます。
明るさ+30 → 彩度+25 → 影+25 → コントラスト+10
<アンダー加工>ストラクチャをかけて質感を出し、ビネットで周りを暗くして雰囲気たっぷりに仕上げます。
明るさ-20 → 暖かさ-40 → ビネット+60 → フェード+60 → ストラクチャ-50 → コントラスト+20

――食べ物の写真を撮ると、明るく彩度を上げてばかりでしたが暗いのもめちゃくちゃかっこいいですね......!

よしもとさん:特にスイーツやパンなどは、アンダーな雰囲気が似合いますね。また、暗めに加工する際は、アップよりも引きで撮った写真を使ってみてください。コーヒーカップや壁など、小物も生かすと雰囲気が増しますよ。

――なるほど、同じ写真も加工でまったく違う出来映えになるんですね。

よしもとさん:加工は写真のお化粧のようなもの。写真の腕がよければ撮ったままでもキレイですが、加工することでよりキレイに見せたり、個性を出すことができます。色々なアプリやソフトが出ていますが、Instagramでも十分加工できますよ。試してみてくださいね!

3つのコツでSNS映え! ファミレススイーツをオシャレに撮ろう!

今回、よしもとさんに教わったのは以下の3つのコツ。

①写真をキレイに撮るため、自然光のあたる窓際の席を選ぶ。
②スイーツによってアングルを変える。小物っぽく撮るのも◎!
③加工して個性的&オシャレな画像に!

どれも今すぐにはじめられる、手軽な方法ですね。これなら、ファミレスでSNS映えする写真が撮れそう!
ファミレススイーツをオシャレに撮影して、SNSで「いいね!」されちゃおう!

スイーツ撮影:よしもとこゆき 取材・文:田部香織 撮影:須賀翔平

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