「家族」と「食べる」を考える

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こんにちは!私、北海道在住のパパライターです。さて、北海道もいよいよ冬本番。気温がグッと冷え込むこの時期に恋しくなるのが...そう、温泉です!今回は「温泉のデパート」なる異名を持ち、全国的にも人気が高い登別温泉にやって来ました。とはいえ、温泉以外にホットなスポットとなるとよく知らないことも多く...。まずは、温泉街の一角にある「登別国際観光コンベンション協会」を訪ねることにします。

活気あふれる温泉街と、地獄にちなんだ見どころと。

登別温泉に到着し、車を降りた瞬間、硫黄の香りが鼻をくすぐりました。温泉地にやって来た!そんな実感が湧き上がるとともに、張りに張った肩甲骨まわりと悲鳴をあげつつある腰をようやく癒やせる...と期待が高まります(笑)。

背筋をググッと伸ばしていたところ、「登別国際観光コンベンション協会」の日栄政人さんが「こんにちは。ようこそ!」とニッコリ。さっそく、温泉「以外」の見どころについて尋ねてみました。

「まずは、登別温泉街を散歩してみてはどうでしょう。この地域ならではのオリジナル商品を手に取れるお店、地元の旬の素材を使った食事処、若い方が始めたレストランなど、それぞれバラエティに富んでいて活気があふれているんですよ」

日栄さんによると、温泉街には「鬼蔵(きぞう)」という石像が点在していたり、巨大な閻魔大王が鎮座する「閻魔堂」があったり、散歩中に見つけられる小さなお楽しみスポットも多いのだそうです。でも、何だかネーミングがおどろおどろしいような。

▲これは合格祈願の「鬼蔵(きぞう)」。受験生のお子さんがいるパパはぜひ絵馬を!

「ご心配なく(笑)。温泉街の次にオススメしたいのが近くの『地獄谷』。温泉の湧出口や噴気口から水蒸気が立ち上り、谷底の水面が泡を立てて煮えたぎる様子からその名がつきました。だから、地獄にちなんだ鬼や閻魔大王のオブジェが多いんですよ」

▲「極楽通り商店街」にある「湯かけ鬼蔵(きぞう)」。無病息災の願掛けができ、自分の体の気になるところに温泉をかけると良くなるのだとか。

ふむふむ、なるほど!確かに高速道路を降りたところでも、大きな鬼がお出迎えしてくれました。日栄さんにお礼を伝え、温泉街の散策をスタート!

温泉を使ったコスメを妻へのお土産に。

道南バス登別温泉ターミナル付近から続くゆるやかな坂道が「極楽通り商店街」。外国人観光客の方も多く、あちらこちらから英語や中国語が聞こえてきます。日栄さんがおっしゃる通り、かなり賑やかな雰囲気です。

坂道を登り始めてすぐの場所にあるのが「大黒屋民芸店」。店内をのぞいてみると、定番の北海道土産や木彫りの熊のほかにも、たくさんの商品がディスプレイされています。

▲「大黒屋民芸店」の外観。右手に見えるカワイイ鬼は登別のゆるキャラ「登夢(とむ)くん」。外国人に人気があるそうです。

目をひいたのは北海道の熊笹(細竹)を使っているという「えぞ熊笹バウム」や「えぞ熊笹ティーパック」。お店のオリジナル商品とのことなので、ココでしか手に入らないお土産としても重宝されています。子どもや妻のおやつタイムに喜ばれそう。

▲えぞ熊笹は健康づくりにもピッタリだといわれています。

むむむ...!お店のワンコーナーを占めているのは「のぼりべつOV9」というコスメのシリーズ。聞けば、登別温泉の「生」の温泉に、酸性鉄泉と温泉塩のエッセンス、さらに地元のカニ甲羅から抽出するキトサンなど、美と健康に感度の高い女性にはうれしい成分がたっぷりなのだとか。しっとり、ぷるぷる、うるおい...そんなキーワードが浮かび、すかさず妻へのお土産にすることを決めました(笑)。

▲フェイスマスクや石鹸、オールインワンジェルなどをラインアップ。

おつまみにもピッタリな登別グルメ。

坂道をぶらりぶらり歩いていくと、「藤崎わさび園」という看板が見えてきました。んんん...?北海道でわさびなんて栽培できるの?と疑問符が頭をよぎり、引き戸をガラリ。すると、入口の脇に立派な本わさびが並び、値札までついています。何と、こちらでは100年以上も前から本わさびの栽培を始め、この地の水にあわせて品種改良してきたというのです。恥ずかしながら道民でも知らなかった情報!

▲本州では約2年で本わさびを育てるのに対し、こちらでは3年がかりでじっくり栽培。その分、風味が増すそうです。

お店には「わさび漬」や「わさび昆布」、さらにわさび園の100周年を記念した「本わさび漬クリームチーズ」など、添加物を一切使っていないというオリジナル商品の数々!

「わさび漬」を一口試食させてもらうと、辛みがツーンと鼻を抜け、滋味たっぷりの味わいが楽しめました。これは、ハッキリいってパパ世代には最高のおつまみ。夜のお楽しみに買い求めてはいかがでしょうか?

温泉街を巡るのってこんなに楽しかったのか...想像以上のワクワク感を胸に歩を進めると、またもやおいしそうなお店と出会いました。「岩倉のかまぼこ」と大きな店名が躍る渋い佇まいです。

店内には磯のほのかな香りと、かまぼこを焼き上げる芳しい匂いが漂っています。ココでは、毎日毎日、新鮮な魚をすり身に仕上げ、北海道民の舌にあわせた独自の味付けでかまぼこを手がけているそうです。もし、お子さんと一緒だったら、散策途中のおやつにも喜ばれます。そしてもちろん、おつまみにもバッチリな味(笑)。

▲お店は7時にオープン。朝は焼き立てのかまぼこが買い求められます!

パパだけだから、辛いものもOKなのです!

商店街をゆっくりと散策しているうちに、もうお昼時。どこでランチを食べようか迷っていたところ、次々と人が押し寄せる「温泉市場」に手招きされた気がしました。

店内の水槽には登別の前浜で揚がったほっき貝やぼたん海老が泳ぎ、ほかにも近隣産の新鮮な魚介類がたくさん!実は登別は太平洋沿岸にあり、とれたての海産物を新鮮なうちにいただくことができるんです。これらを海鮮丼でいただいたり、炭火焼きにしたり、さまざまな調理方法で堪能することができるようです。

う~ん、魚介もおいしそう...でも、だけど、ふだんは子どもたちとのシェアを前提にメニューを決めているので、久しぶりに辛いものが食べたい!そんな思いに応えてくれたのがご当地グルメ「登別閻魔焼きそば」。「北海道産小麦の平打ち麺」「閻魔大王指定の秘密のタレ」「登別(または近隣)産の食材を使用」。この三大掟を守りつつ、各店が工夫を凝らして仕上げるピリ辛焼きそばです。

こちらのお店では、無添加ヤンニョムジャンや生七味など、さまざまなスパイスを隠し味に辛みをプラスしているそう。麺はもっちりとしていて舌触りが良く、辛さの奥に旨みのあるタレにどんどん箸が進みます。登別(または近隣)産のえびやホタテ貝、真いかといった具材もゴージャスで、大満足のランチタイムを過ごせました。

▲「温泉市場」特製の登別産たらこやタコの無添加キムチ「地獄漬」もお土産に大人気です!

地獄のような風景と極楽の足湯。

腹ごしらえとしても最適なのが、温泉街から徒歩10分くらいの「地獄谷」散策。まずはメジャースポットの展望台に登ると、目の前には圧巻の風景が広がりました。この谷はクッタラ火山の爆発によってできた爆裂火口跡。あちこちから湯けむりや水蒸気が勢い良く吹き出し、水面を見ると気泡がボコボコと沸き上がっています。耳をすますと、グツグツという音が聞こえてきそう。

遊歩道を歩いていくと、岩肌に当たる光によって切り立った崖が恐ろしく見えたり、またアート作品のように美しく映ったり、次々と表情が変わっていきます。確かに地獄を思い浮かべる雰囲気ではありますが、自然が生み出したユニークな光景にただただ息を呑むばかりです。

さらに車で7~8分ほどの「大湯沼」や「奥の湯」にも向かってみました。地獄谷と同じように火山の爆裂火口跡ですが、白く艶めかしい岩肌や繊細に沸き立つ湯沼の様子は見ていて飽きることがありません。

▲「大湯沼」は日和山の爆発によってできた周囲1キロメートルほどの湯沼。湖面から湯気が立ち上っていました。

▲「奥の湯」はスケールこそ小さいものの、青みがかった湖面が神秘的!

ラストは「大湯沼川天然足湯」で日ごろの疲れを癒やすことにします。登別観光道路の脇から階段を下りていくと(傾斜がキツイところもあるので靴はすべらないものをオススメします)、近くの湯沼からあふれ出した温泉が川のように流れていました。

野趣たっぷりの雰囲気の中、足をひたすと...き、き、気持ちいい~!気温が低いからでしょうか、熱くもなく、ぬるくもなくちょうど良い湯加減です。周囲から聞こえてくるのは川のせせらぎと、草木が風に揺れる音だけ。「地獄」の中で「極楽」気分を味わえました。

今回のスポットはこちら!

(⑨-⑪は後編でご紹介)

①大黒屋民芸店
住所/北海道登別市登別温泉町60
TEL/0143-80-3114
営業時間/9:00〜22:00
定休日/なし
http://daikokuya-m.com/

②藤崎わさび園
住所/北海道登別市登別温泉町49
TEL/0143-84-2017
営業時間/9:00~22:00(冬季変動あり)
定休日/なし
http://marufuji-wasabi.jp/

③岩倉のかまぼこ
住所/北海道登別市登別温泉町50
TEL/0143-84-3131
営業時間/7:00~19:00
定休日/なし

④温泉市場
住所/北海道登別市登別温泉町50
TEL/0143-84-2560
営業時間/11:30~21:00(お食事コーナー)
定休日/なし
http://www.onsenichiba.com/

⑤地獄谷
住所/北海道登別市登別温泉町無番地
TEL/0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)
※地獄谷展望台の照明は午後11時頃まで点灯しています。施錠はしませんが、地獄谷をご覧になるのでしたら日没までの観覧をオススメします。

⑥大湯沼
住所/北海道登別市登別温泉町無番地
TEL/0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)

⑦奥の湯
住所/北海道登別市登別温泉町無番地
TEL/0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)

⑧大湯沼川天然足湯
住所/北海道登別市登別温泉町無番地
TEL/0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)

※2018年11月28日の情報です。

後編に続く

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