「家族」と「食べる」を考える

タベル マガジン

「家族」と「食べる」を考える

タベルとは?

囲って、向き合って、楽しんで。
家族が笑顔で集まる場所「テーブル」で
美味しいお料理を「タベル」。
この日常の風景をもっと豊かにできるよう、
家族と食についての情報をたっぷり集めました。

今の"かぞくじかん"はごはんを食べる時間

子どもの成長とともに、親の出番は減っていくもの。YOUさんも、息子さんが大学に行き始めたら、毎日のお弁当作りがなくなりました。でも、食卓を囲んでの「かぞくじかん」は相変わらず続いています。

「今、息子は大学生で一緒に住んでいるんですけど、バイトや友だちと遊んだりであまり家にいませんね。朝もバラバラだし、同居人みたいな感じ。家族の時間をあえて作ることもないかな。時間があえば、一緒にご飯を食べるのが、今は"かぞくじかん"ですね」

食事を一緒にすることで、「わかることがある」とYOUさん。

「うちは正面ではなく、斜めに座って食べるんですけど、そうすると息子も話しやすいのか、いろいろ話してくれます。正面だと、"そこ座って"という感じで、緊張する気がして。
それにごはんを食べているときって、開放されているから、いろいろ聞き出しやすいんですよ。私は、息子の表情や仕草を観察しています(笑)。
箸が止まったり、箸があっちにいこうとしたのに戻ったりすると、あれ?何か悩んでる?とか。ささいなことで調子がわかるんですよね。テストのこと、恋愛のこと、はじめて聞く話も結構聞けますね」

何気ない日常の食卓を囲む時間が、YOUさんにとっては、息子さんとの大切なコミュニケーションタイムになっているようです。

今回、息子さんとの"かぞくじかん"で何か思い出の品があれば見せてください、とリクエストしたところ、YOUさんが持ってきてくれたのがTシャツ。

「1歳から2歳ぐらいの時に息子が着ていたTシャツです。裏原宿の友だちがやっていたブランドのもの。思い出があるから捨てられないというわけではなく(笑)、デザインが好きなのでとっておいています」

特別な思い入れがあるわけじゃないと言うYOUさんですが、小さなTシャツを見る目がとっても優しいのが印象的。

「おしゃれでしょう? もし孫ができたら着せてあげたいですね(笑)」

子どもがいくつになっても子育てに卒業はない

息子さんは現在、20歳。
「大学を卒業したら。いよいよ独り立ちかな」、と語るYOUさん。

「でも、それも感慨とかなく、普通のことですよ(笑)。節目とかひと区切りとか、ないです(笑)。子育てに卒業はないな、と思うんです。これからも子育ては続くし、子どもが愛おしいと思う気持ちは、子どもがいくつになっても変わらないです」

家族で過ごす時間がたくさんとれなくても、食卓を囲む時間があればいろんなことがわかる。そんなYOUさんの"かぞくじかん"、私たちも実践したいですね。

撮影/古谷利幸 取材・文/杉嶋未来

前編に戻る

関連記事