「家族」と「食べる」を考える

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ただ今、ガストでは「知る人ぞ知る ご当地グルメ旅フェア」を開催中

ド定番の名物ではないので、正しい楽しみ方がわかりづらいグルメもあるかもしれません。

中でも「旨辛汁なし担担麺」のイメージの元になった広島の汁なし担担麺は、熱烈なファンが「食べ方次第でおいしさが段違い!」と口をそろえるグルメ。

ライター仲間随一のラーメンマニアに汁なし担担麺をおいしく食べるための流儀を聞きました。

*2019年5月15日に終了

とにかく混ぜるべし!

― ラーメンは、年間どのくらい食べてるんですか?

記録するタイプではないので詳細は不明ですが、年間100食以上は食べていると思います。

― すごい!

ラヲタ(ラーメンオタク)界隈では、もっと食べてる人がごまんといるので、正直「マニア」は気が引けますね(笑)。あ、でも、ラーメンについて調べるのは好きです。

― 広島の汁なし担担麺も食べ歩いたこともあるんですよね? ぜひ、おいしく食べるための流儀を教えてください!

「とにかく混ぜるべし!」です。単純ですけど、これが命です。ガストは温玉が中央に乗ってくるタイプですね。自分は麺を豪快に混ぜたいですし、温玉を後から味変に使いたいので、いったんご飯の上に移します。

広島の汁なし担担麺は、いわば未完成の状態で提供される料理なんです。食べる人が混ぜに混ぜて、はじめておいしい一杯になります。

― 混ぜないまま食べるのは?

もはや別の食べ物というイメージだと思います。汁なしファンにとっては。

― どのくらい混ぜるんですか?

最低30回は混ぜたいですね。混ぜれば混ぜるほど、おいしくなると言われているんですよ。。

― 納豆みたいですね。混ぜ方にコツは?

基本、どんぶりの底にたれ、その上に麺や具を重ねただけの状態で提供されます。なので、箸とスプーンを使って、下から上に全体をひっくり返すように混ぜるとおいしくなります。

自分にジャストな味を探るべし!

― いただいてみましょう。

ガストでは花椒が別添えで提供されますが、まずはそのまま食べてみましょうか。

― 正直、辛い食べ物は苦手ですが、思ったほどではないかも?

担担麺の故郷、中国の四川では、辛み(辣)と、しびれ(麻)は、別扱いです。

これは、最初に辛みがありますが、抑え気味ですね。後からしびれがじわっときます。コクもありますね。

基本の味わいを一通り楽しんだら、いよいよ汁なし担担麺の主役とも言える花椒を入れてみましょう。まずは3つまみ程度がオススメです。

― 加えました。

あ、よく混ぜてください。汁なし担担麺は何かを追加したら、また混ぜるのが流儀です。自分は食べる間、常に混ぜ続けます。

― おおーー、すごくしびれますね!

これがクセになるんですよね。もっとしびれがほしければ、お好みで追加してください。自分はもうひとつまみ少し追加します。

一説によると、花椒が入ることで、それ以外の甘みや塩味も際立ってくると言われています。

― そう言わると、さっきよりたれの味が濃く感じる気も...。花椒が別添えっていうのは、広島の汁なし担担麺ではよくあることなんですか?

卓上の調味料や香辛料を使って、自分だけの味を追求できるお店が多いです。お客さんのアレンジを見越して、まずは最低限の調味料だけで提供する人気店もあるくらい。そんな卓上調味カルチャーをガストは花椒や温玉で表現しているのかもしれません。

― あ、温玉忘れてました。

辛みが強いなっと思ったら、温玉INが広島流です。

― 混ぜるんですよね?

あ、すみません、温玉だけはお好みで(笑)。自分は端っこに寄せた温玉に麺をちょんと付けながら食べるのが好きです。すき焼きっぽく。

― ええー! 混ぜちゃいました、あ、味が一気にマイルドに!!

辛み、しびれ、マイルドさと味の変化を楽しみながら、自分の好みを探し求めるのも、汁なし担担麺の楽しみ方の一つだと思います。

〆のご飯も楽しむべし!

― ほかに、流儀はありますか?

麺を食べ終えた丼を見てください。おいしいたれや具が残っていますよね。

-ご飯だ!

ここにご飯を入れて、

-これは、混ぜ...る?

はい、〆のご飯もよく混ぜるのが広島流です。お好みで花椒を加えてもいいですね。

-ご飯に対して、残ったたれがちょっと少ないかも?

ガストのセットはご飯がたっぷりなので、挽肉を残すように意識しながら食べるといいバランスになりそうです。それか、ラーメンライスのように、麺を食べつつ、ご飯をちょいちょい攻めて減らしながら、いい感じの量を〆に回すのもいいかもしれませんね。

-あ、おいしい! かなり満足感ありますね。

温玉も〆のご飯も広島でもはじめからあったわけではなく、途中からお客さんのニーズに合わせて生まれ、口コミで広がった食べ方なんだそうです。

-あー、自然発生的な。いつか、広島で食べてみたいです。

近年では広島の名店が県外にも進出しつつありますが、まだ都内中心。全国で、こうした地域特有の食文化を気軽に体験できるのはいいですね。

撮影・取材・文:須賀翔平

※広島 旨辛汁なし担担麺は、ご当地の料理をイメージした商品です。使用する食材の産地を示すものではありません。

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