「家族」と「食べる」を考える

タベル マガジン

「家族」と「食べる」を考える

タベルとは?

囲って、向き合って、楽しんで。
家族が笑顔で集まる場所「テーブル」で
美味しいお料理を「タベル」。
この日常の風景をもっと豊かにできるよう、
家族と食についての情報をたっぷり集めました。

気軽に作れて、さりげなくおしゃれなレシピでママたちからの人気が高まっている料理研究家、あまこようこさん。以前から仲間に料理をふるまうことが大好きだったと言います。そんなあまこさんに、家族や仲間と食卓を囲むことについて、お話を聞いてみました。

テーブルを囲むと元気になる、それが料理の持つパワーです

テレビや雑誌、書籍、お店の経営など幅広く活躍するあまこようこさん。実は子どもの頃から「夢はお嫁さん!」だったと言います。

「お嫁さんになるには、料理で胃袋をつかむのが近道! と考えて、高校卒業後は料理専門学校へ。ただ、入学してから気づきましたが、料理専門学校で学ぶのって、レストランの料理。料理上手な主婦になるはずが、なぜか料理人の道に入っていました(笑)」

やがて23歳のとき、生まれ育った大阪を離れて東京へ。料理研究家のアシスタントとして仕事を始めます。
「お世話になった先生は、テレビの料理番組にも出演されているかたで、当時70代。生徒さんも50代以上のかたが多かったですね。私は20代のひよっこ。それでも、料理のすごいところって、年齢なんて関係なく、おいしさを共有し、どんなふうに作ったらもっと喜ばれるかをいっしょに考えられるところ。年の差なんて忘れてしまうほど、心から楽しい時間を過ごすことができたんです」

料理がつなぐ、豊かな時間。それはあまこさんが何よりも大切にしていることです。
「上京したてのころから、友人を招いてホームパーティをするのが大好きでした。アルバイト先で出会った友人が『友だちにも、あなたの料理を食べさせてあげたい!』って、じゃんじゃん連れてくるんです(笑)。私は、彼女が『ね?この子の料理、おいしいでしょ?』って自慢げな顔をしてくれるのがうれしくて」

「集まった人たちの話を聞きながら、『ちょっと疲れてるみたいだからスタミナ食材を使おう』『季節を感じられる旬の食材で、ほっとしてもらおう』など、その場で料理を考えて作っていましたね。お友達の健康状態までわかるのは、一緒に食卓を囲むからこそ。気づくことがたくさんあるんですよね。
おなかいっぱい食べて、笑って、おしゃべりして。テーブルを囲むことで心から元気になれる。それって、料理が持つすてきなパワーですよね

気取らず、気軽に!家族や仲間と食卓を囲もう

誰かを招いて食卓を囲むというと、準備が大変、料理に自信がないと尻込みしてしまう人もいるでしょう。でも、あまこさんは、おもてなしは肩ひじはらずに、気軽な料理で十分、と話します。
「たこ焼き、お鍋などの簡単なものでも、気のおけない友人と食べる時間って本当に楽しいですよね。私も、冷蔵庫にある食材で何ができるかな、と考えて作ることが多いです。また、ゲストにもお料理を持ち寄ってもらう、持ち寄りパーティもいいですよね。手作りのお料理でも、お取り寄せでも、ゲストそれぞれの好きなものが集まったら、盛り上がること間違いなしですよね」

あまこさんのおうちには、今でも週に2〜3回は、誰かしらが食卓に遊びに来るんだとか。「人が来てくれると、掃除のモチベーションにもなって、家もきれいになりますよ」と笑います。

「考えてみると、食卓って家族以外の人とも共有できる唯一のものだと思うんです。食べることって、誰もが興味があることだから、飽きない。おなかがすくって、なんてすばらしい作用なんだ、っていつも思います。おなかがすくから、また、家族と、みんなと楽しい時間を過ごせます。毎日、飽きることのないプチイベントができる、と思うと楽しいですよね」

ごはんは毎日のこと。その時間を心から楽しむことこそ、人生を豊かにする秘訣かもしれません。もっともっと、家族や仲間と食卓を囲む時間を意識して作ってみてはいかがでしょうか?

撮影/千葉 充 取材・文/浦上藍子

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